人事領域でのスキルや経験を活かして副業をしてみたいんだけど、どんなサービスがあるのか知りたいなあ。
副業時代とも言われる今、人事領域で副業を始められる方も増加中です。今回の記事では人事担当者ができる副業の種類や、おすすめの副業サービスについてご紹介していきます。
人事の副業と聞くと少しハードルが高い印象を持つ方もいるかもしれませんが、最近は人事領域でも幅広い種類の副業が登場しているので初めての方でも取り組みやすい案件も増えています。
ぜひあなたに合った副業案件を見つけて、人事の副業にチャレンジしてみてくださいね。
人事担当者の副業事情
人事担当者で副業を行っている人の割合
まずは人事系の仕事に携わっている人がどれぐらい副業を行っているのか見ていきましょう。
下記の図は、株式会社パーソル総合研究所が行った副業に関する調査結果で、「人事・教育」系の職種の方は全体の3番目に多い「19.9%」の方が副業を実施していると報告されています。
同調査によると、正社員全体で見たときの副業実施割合が「9.3%」なので、全体と比較するとかなり高い数値であることが分かりますね。
人事領域の仕事は専門性を活かしやすいため、副業として取り組んでいる人が多いのではないでしょうか。
人事関連の副業収入の相場
やはり収入面は気になる方も多いのではないでしょうか。この後本記事でご紹介する人事の副業サービスでは、高単価の案件が数多く見られました。
具体的な相場は労働日数や個人の保有スキルなどによって異なりますが、仮に人事/採用担当として働いた場合の目安相場は以下のようなイメージです。
【週5日フルタイム】・・・40万円〜60万円程度
【週3日】・・・20万円〜40万円程度
【週2日】・・・10万円〜20万円程度
【週1日】・・・数万円〜10万円程度
【時給換算】・・・2000円〜3000円程度
また、副業人材マッチングサービス『lotsful(ロッツフル)』の調査によれば、人事職種の副業で得た月の平均収入は以下のようになっています。
こちらの調査によれば、人事職種の副業においては70%以上の方が一月に10万円以上を稼いでいることが分かります。
人事職種の副業では結構稼いでいる人が多いことが分かりますね。
まずは自分のなかでの目標金額を定めて取り組んでいきましょう。本業との兼ね合いがあるなかで、自分が無理なく取り組み続けられるペースで行っていくことが大切です。
具体的な仕事内容を紹介
人事の業務と一括りにいってもさまざまな領域に分けられますよね。
人事の副業を行っている人はどんなスキル・経験を活かした副業を行っているのでしょうか?
実際に人事向けの副業サービスなどで募集の多い求人がこちらの4つの領域です。
- 採用支援
- 人事制度設計支援
- 人事研修支援
- 人事労務支援
以下から、1つずつ細かく解説します。
①採用支援
最も求人募集が多いのが採用支援の領域です。
日本は少子高齢化の影響で労働力人口は減少の一途を辿っており、採用は年々激化しています。そんな環境でも企業は優秀人材を採用し企業力を高め、持続的な成長を遂げていかなくてはいけません。おのずと高い採用力や高度な採用戦略が必要となり、ここに企業からのニーズが生まれています。
企業としてはそもそも採用担当者の人数が不足している、社内に十分なノウハウがない、外部リソースを活用してスピード感のある採用活動を実施したい場合などに、外部に採用支援を依頼することが多いようです。
実際に企業が採用支援領域において、外部へ依頼することが多い仕事内容を下記にまとめました。
- 採用担当
- 新卒採用・中途採用の面接官として企業の採用活動をサポートします。ときには会社説明会の資料作成や求人票の作成なども代行し、求職者の応募数UPを図ります。
- 新卒採用・中途採用の面接官として企業の採用活動をサポートします。ときには会社説明会の資料作成や求人票の作成なども代行し、求職者の応募数UPを図ります。
- 採用戦略の立案
- ペルソナの設定や選考フローの策定など、企業の採用活動の全体像を設計する仕事です。採用コンサルティングとしての立場からサポートすることが多く、人材紹介会社や媒体会社と打ち合わせを行うこともあります。
- ペルソナの設定や選考フローの策定など、企業の採用活動の全体像を設計する仕事です。採用コンサルティングとしての立場からサポートすることが多く、人材紹介会社や媒体会社と打ち合わせを行うこともあります。
- 求人媒体の運用
- 最近はさまざまな求人媒体を使い分けて採用活動を行う企業が多くなっていますが、そのうちの1つまたは複数の求人媒体の運用を代行します。実際の案件ではWantedlyの運用代行などがよく見られます。
- 最近はさまざまな求人媒体を使い分けて採用活動を行う企業が多くなっていますが、そのうちの1つまたは複数の求人媒体の運用を代行します。実際の案件ではWantedlyの運用代行などがよく見られます。
- ダイレクトリクルーティング
- いわゆるスカウト型採用のオファー送信代行です。スカウト原稿の作成から介入するものもあれば、オファー送信の代行のみを行うものもあります。
- いわゆるスカウト型採用のオファー送信代行です。スカウト原稿の作成から介入するものもあれば、オファー送信の代行のみを行うものもあります。
②人事制度設計支援
コロナ禍により働く環境が急速に変わりつつあるなか、社内の人事制度改革を図りたいと考える企業は増加傾向にあります。
しかし、社内制度の見直しや新しい取り組みを実施するためには専門的な知識が必要であったり、大きな推進力が必要であることが多く、外部の専門家の力を借りたいと考えている企業は多くいます。
相談内容は企業の内情によってさまざまですが、高い専門性や豊富な経験をお持ちの方であれば、企業に満足してもらえるサポートを提供できる可能性は高いはずです。
人事制度設計領域において依頼が多い仕事内容は以下の通りです。
- 人事評価制度の構築・運用
- 企業の評価制度はもとより、等級制度、報酬制度などの設計をサポートします。依頼元の企業の従業員にも直接影響する領域のため大きな責任が伴いますが、その分やりがいは大きく、報酬も高単価となるケースが多いです。
- 企業の評価制度はもとより、等級制度、報酬制度などの設計をサポートします。依頼元の企業の従業員にも直接影響する領域のため大きな責任が伴いますが、その分やりがいは大きく、報酬も高単価となるケースが多いです。
- 戦略人事コンサル(CHRO)
- 最近は、社内に蓄積されるさまざまな人事データを企業成長のための重要な意思決定に活かしていこうとする戦略的人事の動きが広がっています。データ分析やタレントマネジメントなどに関する深い見識が求められる仕事内容です。ときには、CHRO(最高人事責任者)のポジションとして企業を支える案件もあります。
- 最近は、社内に蓄積されるさまざまな人事データを企業成長のための重要な意思決定に活かしていこうとする戦略的人事の動きが広がっています。データ分析やタレントマネジメントなどに関する深い見識が求められる仕事内容です。ときには、CHRO(最高人事責任者)のポジションとして企業を支える案件もあります。
- 人事制度システムの導入コンサル
- 企業の人事評価の枠組みと評価内容を策定しながら、最適な人事評価システムの選定および導入支援などを行います。最近はSaaS型が主流になっているので、SaaSに関する知見もあると重宝されることが多いです。
- 企業の人事評価の枠組みと評価内容を策定しながら、最適な人事評価システムの選定および導入支援などを行います。最近はSaaS型が主流になっているので、SaaSに関する知見もあると重宝されることが多いです。
③人事研修支援
管理職層のマネジメント能力の向上、次世代リーダー層のスキルアップ、若手社員の早期戦力化など、いかなる企業においても「社員教育・能力開発」に関する悩みはつきません。
有名な外部講師へ依頼すると非常に高額となるケースも多いため、副業人材に外注しようと考える企業も少なくありません。実際に社内外で講師として研修などを行った実績を持っていれば、一層案件が受注しやすくなるでしょう。
人事研修支援領域での主な仕事内容についても下記にまとめました。
- 評価者研修
- 管理職層を対象として、部下への適切な評価を行うため手法やフィードバックの仕方などについてレクチャーすることが一般的です。人事評価に関する研修は企業からのニーズも高まっています。
- 管理職層を対象として、部下への適切な評価を行うため手法やフィードバックの仕方などについてレクチャーすることが一般的です。人事評価に関する研修は企業からのニーズも高まっています。
- 若手社員向け研修
- 近年の若手社員は働く価値観や考え方が変化してきていると言われているなか、若手社員のマインドセットを整えるための研修なども一定のニーズがあります。
- 近年の若手社員は働く価値観や考え方が変化してきていると言われているなか、若手社員のマインドセットを整えるための研修なども一定のニーズがあります。
- 社内の研修制度構築
- 新しく社内研修の制度を整備するという会社に対して、どのような研修制度がその企業にとって効果的なのかといった仕組みづくりなどをサポートします。
- 新しく社内研修の制度を整備するという会社に対して、どのような研修制度がその企業にとって効果的なのかといった仕組みづくりなどをサポートします。
④人事労務支援
人事労務支援領域の副業では、依頼主の企業が定めたマニュアルなどに沿って業務に取り組むケースが多いです。
また、人事労務系の案件は、社会保険労務士資格を保有していると優遇される案件が多いことも特徴として挙げられます。人事領域で今後もさらなるキャリアアップを図っていきたいと考えている方は、社会保険労務士の資格取得を目指すという選択も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
人事労務領域での主な仕事内容は、以下のものが挙げられます。
- 給与計算代行
- 業務内容的に月末月初のタイミングで柔軟に時間を調整して働くことができる方が優遇されやすいです。
- 業務内容的に月末月初のタイミングで柔軟に時間を調整して働くことができる方が優遇されやすいです。
- 経理業務代行
- 主にExcelで請求書を作成したり、企業の指定する会計ソフトに仕訳を入力したりする作業を行うことが一般的です。
- 主にExcelで請求書を作成したり、企業の指定する会計ソフトに仕訳を入力したりする作業を行うことが一般的です。
- 総務業務代行
- 各種事務手続きを始め、契約書作成などを行うこともあります。
- 各種事務手続きを始め、契約書作成などを行うこともあります。
以上の4つの領域が、人事向けの副業でとくに求人数の多いものになります。
人事担当者におすすめの副業サービス10選
それではここから、人事担当者におすすめの副業サービスをご紹介していきます。
今回は合計で10個のサービスをご紹介していきますので、あなたに合ったサービスを見つけてぜひ登録してみてくださいね。
10個のサービスの一覧がこちらです。
- corner
- YOUTRUST(ユートラスト)
- 人事プロパートナーズ
- Workship
- 複業クラウド
- プロリク
- Waris
- 副業クラウド
- Carry Up
- クラウドワークス
①corner
cornerは人事の副業サービスとしては日本最大級の規模を誇り、過去には日本の人事部が主催する「HRアワード2020」のプロフェッショナル部門において表彰を受けた実績もあります。
採用、労務、制度設計、組織・人材開発など幅広く企業の人事周りの業務の求人を取り揃えているほか、会社員で複業として週に数時間だけ稼働したいといった要望にも応えてくれる案件も用意されています。
あなたの働きたいスタイルに合わせて柔軟に複業に取り組めますよ。
\ 登録者急増中の複業サービス! /
②YOUTRUST(ユートラスト)
YOUTRUSTは副業や転職を叶えることができる“キャリアSNS”です。
副業メンバーを募集している企業から熱いスカウトを受け取ることができることはもちろん、副業以外にもキャリアに関する情報収集や人脈形成にも役立てることができるなど、幅広い活用方法が魅力です。
2024年2月時点でのユーザー数は約20万人を超え、副業案件を探すためのプラットフォームとしての人気も上昇中。スタートアップ系の副業案件を中心に高案件が揃っているので、ぜひチェックしてみてください。
また、YOUTRUSTは業界内でも大きな注目を集めており、2022年7月には「第7回 HRテクノロジー大賞 注目のスタートアップ賞」を受賞しています。
\ 会員数は20万人超え! /
YOUTRUSTの使い方についてはこちらの記事で解説しています!
③人事プロパートナーズ
人事プロパートナーズは、LINEで登録することもできる人事に特化した副業サービスです。
リモート勤務や、週2〜3日稼働、平日の夜のみ等、フレキシブルな働き方で副業をすることができるのが特徴となっています。また、人事プロパートナーズなら、本業がある方や別の副業案件に参加中の方でも案件に参画することができることも嬉しいポイントです。
あなたに合った柔軟な働き方を選択できるのはもちろん、有名企業の案件や高単価案件が多いことにも注目です。もちろん相応のスキルが求められますが、フルタイム正社員と変わらない報酬を貰える案件も用意されていますよ。
\ 有名企業・高単価の案件が豊富に揃う! /
④Workship
Workshipは、1,100以上の企業の案件の中から気になるプロジェクトに直接応募することが可能なスキルシェアサービスです。プロジェクト依頼者と直接やりとりができるため、案件探しをスムーズに行うことができます。
さらにWorkshipは機械学習によって登録者データをスコアリングし、企業担当者にあなたの魅力を訴求してくれるので「営業コスト」を削減してくれるのが大きな特徴です。
週1、週末ワーク等多様な働き方に合わせたプロジェクトを選択することももちろん可能ですよ。
\ 案件成約時に1万円のお祝い金がもらえる! /
Workshipで案件を受注するためのポイントはこちらで解説しています!
⑤複業クラウド
「複業クラウド」は、2019年に設立された注目のベンチャー企業「株式会社Another works」が運営する日本最大級の複業マッチングプラットフォームです。
20,000件以上の求人の中からあなたに合った求人を選べるだけでなく、企業側からのスカウトを受け取ることも可能となっています。
人事の職種においても、採用・研修・労務・人事制度・キャリアアドバイザーなど、幅広い求人が揃っています。
\ 企業からのスカウトももらえる!/
⑥プロリク
プロリクは、2018年にサービスを開始した人事特化型の副業プラットフォームです。
主に成長ベンチャー企業の外部人事として、新卒採用/中途採用のダイレクト・リクルーティング、採用広報、採用マーケティングを支援する案件などを扱っています。
成長企業の人事に介入するため受け身の仕事ではなく、能動的・主体的に業務に携わることが可能です。
\ 成長ベンチャーをサポートできる! /
⑦Waris
Warisは、登録者の9割以上を女性が占める副業マッチングのプラットフォームです。人事系の案件も豊富で、経理や財務などの事務職系の仕事にも強いのが特徴となっています。
女性を意識したサイト設計になっており、非常におしゃれで使いやすいのも嬉しいポイントです。高単価案件も多いので、まとまった収入を得ることも可能です。
\ 女性のキャリアを応援! /
⑧副業クラウド
副業クラウドは日本最大規模の副業検索サイトで、10,000件以上の副業案件が登録されております。
人事全般も採用から労務までの幅広い求人があり、自分のスタイルに合った業務を選ぶことが可能です。スタートアップやベンチャー系の案件が目立ちます。
\ さまざまな求人に応募可能! /
⑨Carry Up
Carry Upはスタートアップの人事職に特化したマッチングサービスです。
時給3,000円以上の高時給の案件を多数そろえており、今の保有スキルと今後のキャリアビジョンを鑑みて最適な案件を紹介してくれることが大きな魅力です。
また、スタートアップの案件がメインのため、経営直下の環境に身を置けるということもCarry Upならでは特徴となっています。
\ 一人ひとりの希望にあった働き方が叶う! /
⑩クラウドワークス
クラウドワークスは言わずと知れた、クラウドソーシングサイトの代表格的な存在のサービスです。
人事系の案件も豊富で、未経験者OKの案件も扱っています。
HR系メディアの記事執筆など、人事系の知識を活かせるライティングの仕事があったりと、幅広い求人が魅力です。
\ ユーザー数443万人を突破! /
副業サービスの選び方
ここまで、人事担当者におすすめの副業サービスを9つご紹介しましたが、数が多くて正直どれに登録したらいいか迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
ですので、最後にあなたに合った副業サービスを選ぶための基準についてお伝えしていきます。
主な基準は以下の3つが挙げられます。
- 案件の種類
- 就業スタイル
- 報酬金額
①案件の種類
1つ目は、案件の種類です。サービスごとに扱っている案件には特色がありますし、クライアントの企業規模なども重要な指標となってくるでしょう。
採用領域の業務を行いたい場合はどのサービスでもそこまで遜色はないですが、例えば労務系の仕事を探したい場合はWarisがおすすめですし、成長ベンチャーの案件に特に関わりたいのであればプロリクがぴったりです。
自分のスキルや経験を一度棚卸しして、どのような領域でどんな企業をサポートすることができそうかを検討してみてもいいですね。
<プロリク>
②就業スタイル
2つ目は、就業スタイルです。副業は自分の希望の働き方を選べることがメリットでもあるので、自分に合った働き方を実現できそうなサービスを活用していきましょう。
週5日フルタイムでがっつり働ける案件が多いのか、週1日短時間でもOKな案件が多いのか、はたまた在宅勤務が認められている案件があるかなどを事前に確認しておくことが望ましいです。
cornerは幅広い働き方の中から、あなたに合った働き方を柔軟に選択することができますよ。
<corner>
③報酬金額
3つ目は、報酬金額です。だいたいの相場感はどのサービスでも共通していますが、人事プロパートナーズは高単価案件が多いことを強みとしています。
高単価ゆえに相応のスキルが求められますが、ご自身のスキルや経験を活かして副業を行いたい方には非常におすすめのサービスです。副業でもしっかり稼いでいきたい方はぜひ登録してみてください。
<人事プロパートナーズ>
まとめ:人事の副業で稼ごう
今回は人事担当者におすすめの副業サービスや、サービスを選ぶ際の基準などをご紹介しました。
企業が競争力を高めていくためには「ヒト」に関する領域で決して手を抜くことはできず、企業の人事領域における課題解決のニーズは今後も高まる一方でしょう。
また、一般企業の人事部がさらなる発展をしていくために、外部協力者のアイディアや知見を取り入れるという動きも今後加速することが予想されます。
そのため、今後はより人事の副業で稼ぐチャンスは広がっていくのではないでしょうか?人事領域でさまざまなスキルや経験を積むことができれば、将来のキャリア形成にも間違いなく役立てられます。
ぜひ今回ご紹介した副業サービスに登録して、人事領域での副業をスタートしてみてくださいね。副業を通じて、あなたの人事としてのキャリアの可能性が広がることを願っています!
補足:その他の副業も一挙ご紹介
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
当ブログでは副業に関する記事を他にも多数掲載しています。ぜひこ併せてご覧ください。