副業ブームと言っていいほど、「副業」が盛んに行われるようになってきましたね。今回は初心者でも稼ぎやすい「文字起こし(テープ起こし)」の副業について、1からわかりやすく解説をしていきます。
副業で毎月10万円も20万円も稼ぐことを目指しているわけじゃないけど、毎月3万円くらい足しになるような副業をしたいなあ。
このように考えている方にぴったりな副業が、今回紹介する文字起こしの副業です。
この記事を読めば、文字起こしでの稼ぎ方や注意点がまるっと理解できるようになるはずですよ。
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文字起こしの仕事内容と特徴
文字起こしとは
文字起こしとは、講演会・セミナー・インタビュー・会議・グループディスカッションなどで録音されたデータの内容を、テキストなどの文章にしていく仕事のことです。
上記の他にも最近では、YouTube動画から文字起こしをするという仕事も増えてきており、時代の流れとともに少しずつ仕事内容も新しくなってきています。
文字起こしは「テープ起こし」と言われることもありますが、最近はテープレコーダーを使用することは少なく、音声データやICレコーダーを聞いて作業をすることが多いです。
文字起こしの仕事をするためには「CrowdWorks」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングのサイトを活用して、案件を獲得して仕事をするのが一般的な流れとなります。
文字起こしの種類
実は文字起こしには3つの種類があります。それぞれの違いを確認しておきましょう。
- 素起こし
- 録音した内容を聞いて、聞こえた音声をすべてそのまま一字一句正確に書き起こす方法です。「えー」「あのー」などの意味の持たない言葉や、言い間違えや言い直しなども全て文字に起こしていきます。
- 録音した内容を聞いて、聞こえた音声をすべてそのまま一字一句正確に書き起こす方法です。「えー」「あのー」などの意味の持たない言葉や、言い間違えや言い直しなども全て文字に起こしていきます。
- ケバ取り
- 「ケバ」とは文脈上意味を持たない「えー」「あのー」「うーん」などの言葉を指す用語です。このケバをそぎ落として、読みやすいスッキリとした文章に書き起こす方法です。
- 「ケバ」とは文脈上意味を持たない「えー」「あのー」「うーん」などの言葉を指す用語です。このケバをそぎ落として、読みやすいスッキリとした文章に書き起こす方法です。
- 整文
- 話し言葉を書き言葉に直し、文体をですます調に整えて書き起こす方法です。ケバ取りに加えて、助詞の補充、ら抜き言葉の訂正などを行って美しく読みやすい文章に仕上げます。
想像できるように業務の難易度は、「素起こし < ケバ取り < 整文」となります。文字起こしの種類によって報酬額が異なってくることも多いです。
文字起こしのメリット・デメリット
文字起こしの副業を始める際に押さえておきたいメリットとデメリットも紹介します。それぞれをしっかりと理解することで、自分の向き不向きもわかるはずです。
- 簡単に始めることが可能
- 特別なスキルや知識が不要
- 基本的に在宅でOK
- 時間をかけることで必ず報酬が得られる
まず、始める際のハードルの低さがメリットとしては大きいです。パソコンを持っていて文字を打つ作業さえできれば、基本的には誰でも始めることが可能です。初期投資の費用もほとんどかからないと言っていいでしょう。「初心者OK」「初心者歓迎」のような案件も比較的多いので、仕事も受けやすいです。
音声データをもとにそれを文字に書き起こすという作業がほとんどなので特別なスキルや知識も不要です。真摯に案件に向き合う姿勢があれば基本はOKです。ただ、なかには専門知識を持っていない人にとってはやや難しく感じられる案件もあったりします。
文字起こしの作業は場所を選ばないので、基本的に在宅で仕事ができます。納期さえきちんと守れれば、自分の好きな時間に作業ができるのは嬉しいポイントです。そのため、ビジネスパーソンから主婦さんまでいろいろな方が取り組むことができる副業です。
また、案件を獲得して時間をかけて案件をこなしていくことで確実に報酬が得られるということもメリットです。副業として人気の高いブログなどは、時間をかけたからといってそれが必ずしも報酬につながるわけではありません。文字起こしであれば、自分がやればやった分だけ報酬を手に入れることができます。
- 人気が高く、案件の競争率が高まってきている
- 単価が安く、労働時間に見合わない案件もある
- まとまった時間が取れないと難しい
副業にチャレンジする人が増えるなかで、簡単に始められる文字起こしは人気が高まっています。そのため、特に報酬額の高い人気の案件には募集が集まりやすく、競争率が高まってきている印象です。ただ、少しずつ実績や信頼を積みあげていくことで、この問題はクリアしていくことができるでしょう。
また、人気が高まってきていることで案件の単価が低くなってきています。人気があれば、クライアント側が多少単価を低く設定しても応募が集まるという状況にもなりえます。そのため、なかには単価が安くて、労働時間に見合わないような案件も募集されていることもあるので注意が必要です。
文字起こしは、数分〜数十分の音声データを集中して聞くことが求められるので、ある程度まとまった時間を確保できないと難しいかもしれません。しかし、慣れてくればより短い時間で文字起こしができるようになるので、スキマ時間を有効活用して取り組めるようにもなってくるかと思います。
文字起こしの収入目安
文字起こしの副業は、在宅でできる副業としては報酬が比較的高いです。
下記に収入目安をまとめてみました。案件によっても報酬は前後しますので、あくまで参考として捉えてくださいね。
・10分程度の短い音声データの文字起こし:数百円〜1000円程度
・30分程度のインタビューの文字起こし:1500〜3000円程度
・1時間程度の公演などの文字起こし:4000円〜5000円程度
・2時間程度の長時間の文字起こし:10000円〜20000円程度
案件を選ぶ際には、「音声データ10分で1000円」をラインとして判断するといいと思います。このラインを超えていれば、比較的報酬が高い案件と言えます。
少し文字起こしに慣れた人であれば、10分の音声データの文字起こしは1時間程度でできるので、時給1000円換算になります。
単純計算ですが、本記事のタイトルにあるように、毎月3万円の報酬を獲得するためには最低でも300分程度の音声データを書き起こす必要があるということになりますね。
上記のほか、専門性の高い案件や経験者のみ応募可能な案件は報酬額が高いものが多いです。
具体的な実際の仕事内容を紹介!
前述したように、文字起こしの副業を行うためには、「CrowdWorks」や「ランサーズ」に登録して案件を受託するのがおすすめです。
ここからは、実際にランサーズやクラウドワークスで募集している案件を紹介していきます。実際の募集要件を見ておくことで、よりイメージを持てるかなと思います。
クラウドワークスの募集案件例
ランサーズの募集案件例
※掲載情報は記事執筆時点情報となります。現在の掲載情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
「経験者のみ」や「○○ランク以上会員のみ」の案件は、やはり高単価となっています。地道に力をつけるのが稼ぐコツと言えそうです。
文字起こしの案件を獲得する6つのコツ
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登録が完了したら、いよいよ案件獲得を目指していくことになるわけですが、いかんせん初心者は案件が取りにくいです。
クライアント側の視点から考えれば当然のことですよね。実績がなく、どのようなクオリティで仕事をしてくれるかわからない人にはいきなり発注しようとは考えにくいです。
そこで、ここからは初心者でも案件を獲得するためのコツを解説していきます。下記に6つのコツをまとめました。
- プロフィール欄を充実させる
- 応募者が少なめの案件を狙い、実績をつくる
- 案件への応募数を増やす
- タスク形式の案件に応募する
- 連絡可能な手段を増やす
- 文字起こし技能テストを受ける
1つずつ解説していきます。
①プロフィール欄を充実させる
まずはプロフィール欄を充実させて、自分にできることや仕事に取り組む姿勢をアピールすると良いと思います。できる限りプロフィール欄は空白がないように埋めて、クライアント側に熱意が伝わるようにすることが大切です。
クラウドワークスやランサーズでは、他のワーカー(募集者)のプロフィールも見ることができるので、実際に案件に応募をしている方のプロフィールを一度確認してみるのもいいでしょう。
文字起こしの案件に応募している方は「タイピングが得意です」「ライティング系の作業が得意です」などと書いている方が多いです。また、初心者のなかには学歴や経歴を書くことで信頼感を得ようとしている方も散見されます。周囲に自慢できるような学歴や経歴をお持ちの方は、記載してみてもいいかもしれません。
②応募者が少なめの案件を狙い、実績をつくる
いきなり高単価の人気案件ばかりを狙うと、なかなか受注することができずに心が折れてしまうかもしれません。そうなってしまっては元も子もありません。
少し単価は下がってしまうかもしれませんが、応募者が少ない案件から受注を目指していき、プロフィールでアピールできるように実績を積み上げていきましょう。
また、頻繁にログインをして案件の応募状況や新着案件をチェックすることも大切になってきます。応募期限が迫っているのに応募者が少ない案件があれば、受注できる確率も高まります。
③案件への応募数を増やす
はじめのうちは選り好みせずに、できるだけ多くの案件に応募してみることも重要です。多くの案件に応募することで受注できる確率は必然的に高まっていきます。
たくさんの案件へ応募するときは納期が被らないよう調整したり、自分の実力の範囲内で対応できそうな案件にのみ応募したりと、万が一全ての案件を受注しても問題が起こらないようにするための工夫が必要です。
④タスク形式の案件に応募する
クライアント側には、主に①タスク形式、②コンペ形式、③プロジェクト形式という3つの発注方法があります。この中で初心者が最も受注しやすいものがタスク形式です。クラウドソーシングに登録したばかりのうちは、まずはタスク形式の案件を狙っていくようにしましょう。
タスク形式の案件は報酬が低い傾向にありますが、先着順となっている場合も多くあります。早めに案件を見つけて取り組むことで報酬獲得へとつなげられます。
⑤連絡可能な手段を増やす
基本的にインターネット上でのやりとりだけで完結する副業は、担当者との迅速かつ円滑なコミュニケーションも重要になります。早いレスポンスを続けることで、少しずつ担当者からの信頼も得られるはずです。
文字起こしの副業の場合、メールなどで連絡を取り合うことが多いですが、以下のツールはインストールしておくことをおすすめします。連絡可能な手段はプロフィール欄にも記入しておくといいでしょう。ビジネスパーソンであれば、本業で使用しているツールも多いかと思います。
・電話
・メール
・Slack
・チャットワーク
・LINE
・Skype
・Zoom
⑥文字起こし技能テストを受ける
文字起こし技能テストとは、文字起こし、音声起こし、テープ起こし、書き起こしなど、録音された音声を文字化する技能を評価するテストです。
1000点満点(知識編500点+実技編500点)のスコア制で、文字起こしの技能レベルを測定することができます。平均と言われる、700点程度を超えるスコアを出せれば、初心者でも相当なアピールポイントになるはずです。
参考:文字起こし技能テスト https://mojiokoshi.org/
以上が、初心者が新規案件を獲得するためのコツになります。
文字起こしで稼いでいくための3つのポイント
文字起こしの副業は慣れれば慣れるほど、短時間で文字起こしの作業スピードを短縮化できるようになったり、高単価の案件を受注できるようになったりと、中長期的に継続していくことでさまざまなメリットがあります。
ここからは、文字起こしの副業で継続的に稼いでいくためのポイントを紹介します。
文字起こしで稼いでいくためのポイントは以下の3つです。
- 納期は必ず守る
- 高品質を維持する
- 文字起こし用のソフトを活用する
①納期は必ず守る
当たり前かもしれませんが、定められた納期は必ず守りましょう。決して、「副業だから」という安易な気持ちで受託してはいけません。必ず納期通りに作業が終えられるかどうか、自分の空き時間を確認してから案件に応募しましょう。
スピーディな納品と丁寧なコミュニケーションを通じて信頼を得ることができれば、継続して発注してもらえる可能性も高まります。継続して発注してもらえるようになれば、単価の交渉も夢ではありません。
クライアント側からみても、安定して高いクオリティで仕事をこなしてくれる人になら、出費が多少膨らんでも大きな問題はないでしょう。
②高品質を維持する
文字起こしではテキストデータを納品することになりますが、誤字脱字には十分注意する必要があります。特に漢字の間違いや、句読点が適切な部分に打たれているかなどは入念にチェックしてください。
文字の入力が終わったら、最後に音声データを最初から再生して、自分が書き起こしたテキストデータと照らし合わせる「音合わせ」と呼ばれる作業も行うのがベストです。
誤字脱字のない高品質なテキストデータを納品することで、クライアント側の満足度も高まり、上記の①同様に継続的な受注につながっていきやすくなります。
③文字起こし用のソフトを活用する
文字起こしをより効率的に行うために、文字起こし用のソフトを活用することをおすすめします。
例えば、NottaやOkoshiyasu2(フリー)は、文字起こしをしている人には定番のソフトです。こうしたソフトで活用できる、主な機能は下記の通りです。
- 複数言語に対応した文字起こし機能
- さまざまな言語に対応して自動で文字起こしが可能
- さまざまな言語に対応して自動で文字起こしが可能
- キーの割り当て
- 音声データの再生や停止、再生速度や音量調整などを好きなキーに割り当て可能
- 音声データの再生や停止、再生速度や音量調整などを好きなキーに割り当て可能
- 自動戻り機能
- 音声データを停止するたびに、設定した秒数(1〜5秒)が自動で戻る
- 音声データを停止するたびに、設定した秒数(1〜5秒)が自動で戻る
- 別ソフトと併用可能
- ワードなどの別のソフトを開きながら操作することが可能
- ワードなどの別のソフトを開きながら操作することが可能
- 対応ファイル
- WAV、MP3、OGG、WMA
さらに効率的に文字起こしをしたい方におすすめなのが、AIが自動で文字起こしをしてくれる「WITH TEAM AI文字起こし
その他にも、音声データを文字に起こすための便利なソフトやツールは数多くあるので、下記のサイトも参考にしながら、用途にあったツールをダウンロードしてみてくださいね。
文字起こしでよくある3つの失敗
最後に、文字起こしの副業でよくある失敗についてもみていきます。文字起こしの副業に取り組む場合、どんなところに気をつけていけばいいのかを事前にきちんと把握しておきましょう。
文字起こしの副業でよく陥りがちな失敗は下記の3つです。
- 予想以上に時間がかかる
- 自己判断で記述してしまう
- いきなり長時間の案件に取り組む
①予想以上に時間がかかる
最も起こりやすい失敗がこちらです。始めたばかりの方は、自分が文字起こしをする時にどのくらい時間がかかるのかを感覚的に掴めていないことが多いです。
「文字を起こすだけなら、タイピングにも自信があるし・・・」と想定した時間よりも大幅に時間がかかってしまうのが文字起こしです。ある程度の経験を積めば、音声データを聞いただけでどのぐらいの時間をかければ終えられるのかもわかってきますが、はじめはなかなか難しいです。
慣れるまでは十分に余裕を持ったスケジュールを組んで取り組めるようにしましょう。納期だけでなく、いつから案件に取り組み始めるのかも自分のなかで期限を決めるのがおすすめです。余裕を持って案件に取り組むことで、文字起こしのクオリティも高まります。
②自己判断で記述してしまう
依頼される音声データの中には、聞きなれない専門用語や略語が出てくることもあります。そうしたときに自己判断でなんとなくそれっぽい言葉を当てはめてみたり、あるいは該当部分を抜かしたりしないようにしましょう。
特に会議の議事録データの文字起こしなどは、その記録性が重要になる場合もあるので要注意です。分からない部分があるときは、会話全体の流れから言葉を推測したり、場合によってはインターネットで情報収集を行ったりするのがおすすめです。
どうしても分からない箇所には、タイムコード(00:00:00)を示しておくと、後からでも該当箇所に戻りやすくなるので、必ずメモしておくようにしましょう。
また、専門用語が頻出する場合は、事前にクライアントに確認をする、マニュアルがあればしっかりと目を通しておく、などして対応できるようにすることも大切です。
③いきなり長時間の案件に取り組む
はじめたばかりで、いきなり長時間の案件に取り組むこともできるだけ避けるようにしましょう。
高額な報酬に目が向いて、長時間の音声データの案件を獲得したくなる気持ちもわかります。しかし、何時間もかけて終わらせたとしても、「もうこんな仕事2度とやりたくない・・・」と感じてしまうはずです。長時間の案件だと、「疲労感>達成感」となってしまい、文字起こしを継続して行っていくモチベーションを維持しにくくなってしまいます。
初心者がコンスタントに文字起こしの副業で稼いでいくためには、比較的短い音声データの案件を繰り返すと良いです。短い音声データなら一気に集中して作業を終わらせることができるためメリハリをつけられますし、何より達成感も感じやすいからです。
まとめ:文字起こしで+3万円を目指そう
今回は、初心者も文字起こしで副収入を得る方法について解説しました。
文字起こしは始めやすい副業のため、初心者が副業に初めて挑戦するという意味では、非常に良い副業です。
そして文字起こしは経験を積み、継続して行っていくことで、月に3万円程度の副収入は十分に狙っていくことができます。
本業の収入に、+3万円というのは結構大きいのではないでしょうか。本業で毎月の給料を+3万円させようと思ったら、数年はかかってしまいますよね。
文字起こしの副業をやってみたいという方は、まずはクラウドワークスやランサーズに登録して案件獲得を目指していきましょう。
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副業に関する内容は下記の記事でも紹介しているので、ぜひご覧ください。